山口県気象情報

令和5年台風第6号に関する山口県気象情報 第11号
令和5年8月9日17時06分 下関地方気象台発表

(見出し)
台風第6号は、10日明け方に山口県に最も接近する見込みです。暴風やうねりを伴った高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。九州北部地方(山口県を含む)では引き続き10日午前中にかけて線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

(本文)
台風第6号は、9日17時には五島市の南約90キロにあって、1時間におよそ15キロの速さで北北西へ進んでいるものと推定されます。山口県では広い範囲で風速15メートル以上の強風域に入っています。
台風の速度は遅く勢力を維持したまま九州の西の海上を北上し、10日昼前には朝鮮半島に進む見込みです。このため、山口県では海上を中心に、9日夜のはじめ頃から10日朝にかけて非常に強い風が吹き、海上では、うねりを伴ってしけるでしょう。瀬戸内海では、9日夜のはじめ頃から警報級の高波となるおそれがあります。
台風は九州の西の海上を北上しますが、台風を取り巻く発達した雨雲が中心からやや離れた所に位置しているため、山口県では、9日夜のはじめ頃から10日夕方にかけて非常に激しい雨や激しい雨が降るおそれがあります。
また、大気の状態が非常に不安定となっており、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。

<雨の予想>
9日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
 西部 30ミリ
 中部 40ミリ
 東部 30ミリ
 北部 30ミリ

10日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、
 西部 50ミリ
 中部 60ミリ
 東部 50ミリ
 北部 50ミリ

9日18時から10日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
 西部 150ミリ
 中部 180ミリ
 東部 150ミリ
 北部 150ミリ

その後、10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、
 西部 50から100ミリ
 中部 50から100ミリ
 東部 50から100ミリ
 北部 50から100ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

<風の予想>
9日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
 日本海側 20メートル(30メートル)
 瀬戸内側 20メートル(30メートル)
 陸上   20メートル(35メートル)

10日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
 日本海側 20メートル(30メートル)
 瀬戸内側 20メートル(30メートル)
 陸上   20メートル(35メートル)

<波の予想>
9日に予想される波の高さ
 日本海側 5メートル うねりを伴う
 瀬戸内側 4メートル うねりを伴う

10日に予想される波の高さ
 日本海側 5メートル うねりを伴う
 瀬戸内側 4メートル うねりを伴う

<防災事項>
暴風やうねりを伴った高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
また、高潮、塩害、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。
発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には建物内に移動するなど安全確保に努めてください。
  
今後、発表する警報や注意報、気象情報などに留意してください。
台風の進路や、土砂災害、浸水害、洪水害のキキクル(危険度分布)に関しては「気象庁ホームページ」などもご利用ください。